飄プロジェクト

飄プロジェクトとは

飄プロジェクトとは、本業の傍らで宇野港再開発事業(1994~2006)に伴う宇野港フェリーターミナル整備事業(1999~2002)への参画。現代アートの聖地・直島や豊島に向かう観光客をターゲットにしたフライヤー・ラックの設置(2010〜2017)。定期船の通わない離島に小荷物を届ける離島生活支援船(1998~2012)の運航。宇野港フェリーターミナルに設置したミニギャラリー・MIU ART BOX(2004~2017)の設置と運営。瀬戸内海への散骨を望まれる遺族から依頼される自然葬(2001〜2007)のお手伝い。観光客の迷惑行為をアートの力で解決しようとした直島の防御アート (2009~2010)。地元コミュニティが主催する盆踊りの広報フライヤー(2011〜)の無償提供などを通して、「人と港との健康的で、楽しい交わり」を追い求めた活動でした。

飄(ひょう)とは

こちらは、2002年頃、絵師・内尾和正さんに紹介された書家・渾 彩秀さんに毫していただいた「飄」という文字です。パリの紋章に添えられている「FLUCTVAT NEC MERGITUR(たゆたえども沈まず)」という標語の意味を込めて貰って、自社のヨットやクルーザーなどの名前に使って活動の旗印にしました。

この飄プロジェクトの活動を通して気づかされたのは、「行動に移す際には、骨格を正しく整え、心を常に美を司る魔法の鍬で、ほっこりと耕しておく」という己の立ち位置の大切さだったように思います。それらの経験によって自分を支えてくれる根っこも浅いながらも張れました。これまでの道程の全て、出会いに感謝です。